ダブルAマイナス

読み方:ダブルエーマイナス
英語表記:Double-A-minus
ダブルAマイナスとは、信用格付け機関のStandard&Poor’sやFitch Ratingsなどが、債券や債券の発行体の信用度を表すために付与する記号のこと。
記号はAから始まり、B、C、Dと続く。Aは信用度が高く、Dは信用度が低い。
また、AにはAAAやAA+などさらに細かく分類される。BやCについても同様である。
Standard&Poor’sやFitch Ratingsが付与する記号は、AAA(トリプルエー)が最上位で、以下、AA+(ダブルエープラス)、AA(ダブルエー)、AA-(ダブルエーマイナス)、A+(シングルエープラス)、A(シングルエー)、A-(シングルエーマイナス)と続き、次にBBB+、BBB、BBB-のようなBの格付けがあり、その次にCの格付けがある。最下位はD(デフォルト、債務不履行)となる。
ダブルAマイナスは、上から数えて4番目の格付けである。また、ダブルAマイナスは、一般的には投資適格な債券とされる。ダブルAマイナスは、財務力が非常に強く、債務履行の確実性が高いと評価された場合に付与される。AAAに比べて長期的なリスクが僅かにある場合にダブルAマイナスになる。
ダブルAマイナスは、格付けAAのグループに属する。格付けAAは、Standard&Poor’sでは、債務を履行する能力は非常に高く、最上位の格付け(「AAA」)との差は小さいとしている。また、Fitch Ratingsでは、デフォルト・リスクが非常に低いと予想していることを示し、金銭債務の履行能力が非常に高いことを示している。そして、この能力が予見し得る事由によって著しく損なわれることはないと考えられるとしている。
ダブルAマイナスは、信用格付け機関のうち、Standard&Poor’s、Fitch Ratings、格付投資情報センター(R&I)、日本格付研究所(JCR)が用いており、Moody’sでは、ダブルAマイナスに相当する格付けは「Aa3」である。

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