Standard & Poor’s

読み方:スタンダードアンドプアーズ
別名:S&P
別名:Standard & Poor’s Ratings Services
別名:エスピー

Standard & Poor’s とは、アメリカ合衆国の信用格付け機関の1つ。Moody’s、Fitch Ratings とともに三大格付け会社の1つである。

Standard & Poor’sは1860年、ヘンリーバーナムプアー(Henry Varnum Poor)が鉄道会社のマニュアルを出版するために設立した出版社が起源である。この出版社は1919年に、John Moody(Moody’sの創設者)の企業と合併して、新社名をプアーズパブリッシング(Poor’s Publishing Company)とした。一方、ルーサーブレイク(James L.L.Blake)が1906年にスタンダードスタティスティックビューロー(後のスタンダードスタティスティック、Standard Statistics Office)を設立している。スタンダードスタティスティックは1941年、資金繰りに行き詰まっていたプアーズパブリッシングと合併し、新社名をスタンダードアンドプアーズ(Standard & Poor’s Corporation)とした。プアーズパブリッシングの格付け業務は1923年からとされる。当時のプアーズパブリッシングの格付けは貸出金の格付けに限定されていた。一方、Moody’sは同じ時期に200以上の鉄道会社の債券の格付け業務を行っていた。プアーズパブリッシングはMoody’sに溝をあけられた状況で資金繰りに行き詰まっていたとされる。

Standard & Poor’sは1960年、Fitch Investors Service(現在のFitch Ratings)の事業の一部、および、Fitch Investors Serviceの使用している格付けの記号を買収した。そのため、現在のStandard & Poor’sとFitch Ratingsの格付けの記号は同じになっている。1966年、マグロウヒルカンパニーズの傘下になり現在に至る。

Standard & Poor’sの日本での活動は、スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン株式会社と日本スタンダード&プアーズ株式会社による信用格付け業務、および、信用格付けに関わる付随業務である。両社とも日本の金融商品取引法の信用格付け業者として登録されている。スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン株式会社は、アメリカ合衆国のNRSRO(アメリカ合衆国公認の格付け機関)として登録されているStandard & Poor’sの構成会社の1つである。この他には、格付け情報や格付けデータのサービスを提供するスタンダード&プアーズ・インターナショナル・LLC日本支店がある。

関連リンク:
Standard & Poor’sStandard & Poor’s(日本語)

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