陰の陽はらみ

読み方:いんのようはらみ

陰の陽はらみとは、大陰線と陽線によるはらみ線のことである。陰の陽はらみは、酒田五法では、「はらみは分岐の前提なり、はらみより分岐した方につくを可とす」としている。

つまり、陰の陽はらみの出現だけでは相場の行方を知ることはできず、翌日の相場を見て判断する必要がある。

下図のように、陰の陽はらみが下降相場の安値圏において出現した時は、翌日に下寄りして陰線で終わったら売り乗せ、つまり下降相場は継続する。

陰の陽はらみの後に下寄り陰線が出現した時
陰の陽はらみ

一方、下図のように下降相場の安値圏において陰の陽はらみが出現して、翌日に上寄りして陽線で終わった場合には下降相場が終了して上昇相場へと転じる。つまり、3日目の陽線の出現が買いのポイントとなる。

陰の陽はらみの後に上寄り陽線が出現した時
陰の陽はらみ

陰の陽はらみにおける買いの条件

  1. 下降相場である
  2. 1日目に大陰線が出現する
  3. 2日目に陽線が出現し、はらみ線を形成する(陰の陽はらみ)
  4. 3日目に上寄りする
  5. 3日目が陽線である(2日連続して陽線が出現)
  6. 上記を確認した後に買い出動する

なお、陰の陽はらみが上昇相場や高値圏に出現した場合には、相場の行方を判断することはできない。

ちなみに、陰の陽はらみに対して、大陽線と陰線によるはらみ線のことを陽の陰はらみという。

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