シングルAマイナス

読み方:シングルエーマイナス
英語表記:Single-A-minus
シングルAマイナスとは、信用格付け機関のStandard&Poor’sやFitch Ratingsなどが、債券や債券の発行体の信用度を表すために付与する記号のこと。
記号はAから始まり、B、C、Dと続く。Aは信用度が高く、Dは信用度が低い。
また、AにはAAAやAA+などさらに細かく分類される。BやCについても同様である。
Standard&Poor’sやFitch Ratingsが付与する記号は、AAA(トリプルエー)が最上位で、以下、AA+(ダブルエープラス)、AA(ダブルエー)、AA-(ダブルエーマイナス)、A+(シングルエープラス)、A(シングルエー)、A-(シングルエーマイナス)と続き、次にBBB+、BBB、BBB-のようなBの格付けがあり、その次にCの格付けがある。最下位はD(デフォルト、債務不履行)となる。
シングルAマイナスは、上から数えて7番目の格付けである。また、シングルAマイナスは、一般的には投資適格な債券とされる。シングルAマイナスは、財務力が強く、債務履行が適正に行われている場合に付与される。
シングルAマイナスは、格付けAのグループに属する。格付けAは、Standard&Poor’sでは、債務を履行する能力は高いが、上位2つの格付けに比べ、事業環境や経済状況の悪化からやや影響を受けやすいとしている。また、Fitch Ratingsでは、デフォルト・リスクが低いと予想していることを示す。金銭債務の履行能力は高いと想定されるが、経営又は経済環境の悪化がこの能力に及ぼす影響は、上位格付の場合より大きくなり得るとしている。
シングルAマイナスは、信用格付け機関のうち、Standard&Poor’s、Fitch Ratings、格付投資情報センター(R&I)、日本格付研究所(JCR)が用いており、Moody’sでは、シングルAマイナスに相当する格付けは「A3」である。

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