読み方:ダブルエースリー
Aa3とは、信用格付け機関のMoody’sが、債券や債券の発行体の信用度を表すために付与する記号のこと。
記号はAから始まり、B、Cと続く。Aは信用度が高く、Cは信用度が低い。
また、AにはAaaやAa、Aなどさらに細かく分類される。BやCについても同様である。
Moody’sが付与する記号は、Aaa(トリプルエー)が最上位で、以下、Aa1(ダブルエーワン)、Aa2(ダブルエーツー)、Aa3(ダブルエースリー)、A1(エーワン)、A2(エーツー)、A3(エースリー)と続き、次にBaa1(ビーダブルエーワン)のようなBの格付けがあり、その次にCの格付けがある。
Aa3は、上から数えて4番目の格付けである。また、Aa3は、一般的には投資適格な債券とされる。
Aa3は、格付けAaのグループに属する。格付けAaは、Moody’sでは、信用力が高く、信用リスクが極めて低いと判断される債務に対する格付としている。
Aa3は、信用格付け機関のうちMoody’sが用いており、Standard&Poor’sやFitch Ratingsなどでは「AA-」が用いられている。
なお、Moody’sは2014年12月1日、日本の長期国債の格付けをAa3からA1へ1ノッチ引き下げたと発表した。格付け見通しは安定的としている。
格付け引き下げの主な要因は、(1)財政赤字削減目標の達成可能性に関する不確実性の高まり、(2)デフレ圧力の下での成長促進策のタイミングと有効性に関する不確実性、(3)それに伴う中期的な日本国債の利回り上昇リスクの高まりと債務負担能力の低下を挙げている。