B+

読み方:シングルビープラス
英語表記:Single-B-plus
B+とは、信用格付け機関のStandard&Poor’sやFitch Ratingsなどが、債券や債券の発行体の信用度を表すために付与する記号のこと。
記号はAから始まり、B、C、Dと続く。Aは信用度が高く、Dは信用度が低い。
また、AにはAAAやAA+などさらに細かく分類される。BやCについても同様である。
Standard&Poor’sやFitch Ratingsが付与する記号は、AAA(トリプルエー)が最上位で、以下、AA+(ダブルエープラス)、AA(ダブルエー)、AA-(ダブルエーマイナス)、A+(シングルエープラス)、A(シングルエー)、A-(シングルエーマイナス)と続き、次にBBB+、BBB、BBB-のようなBの格付けがあり、その次にCの格付けがある。最下位はD(デフォルト、債務不履行)となる。
B+は、上から数えて14番目の格付けである。また、B+は、一般的には投機的な債券とされる。B+は、財務力が弱化しており、債務履行の可能性の低い場合に付与される。
B+は、格付けBのグループに属する。格付けBは、Standard&Poor’sでは、現時点では債務を履行する能力を有しているが、「BB」に格付けされた発行体よりも脆弱である。また、事業環境、財務状況、または経済状況が悪化した場合には債務を履行する能力や意思が損なわれ易いとしている。そして、Fitch Ratingsでは、重大なデフォルト・リスクが存在するものの、債務履行に関する安全性が限定的ながら残っていることを示す。現時点では、金銭債務が履行されているものの、継続的履行能力は、経営・経済環境の悪化に対し脆弱であるとしている。
B+は、信用格付け機関のうち、Standard&Poor’s、Fitch Ratings、格付投資情報センター(R&I)、日本格付研究所(JCR)が用いており、Moody’sでは、B+に相当する格付けは「B1」である。

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